- 小学5,6年生から「読む」「書く」が追加
- 授業の目標は「聞く」「話す」「読む」「書く」
- 中学校につながる重要な授業
- 小学3,4年生の英語ができることが前提の目標
- おうち英語で英語に慣れておこう!
こんにちは、りーじです。
この記事は、小学校5,6年生の英語に不安を感じるパパ・ママに向けた内容です。
- 5,6年生はどんな英語の授業なの?
- どんなことがわかればいいの?
- 授業の目標を事前に知りたい!
これらの疑問・要望に応えます!
この記事を最後まで読むと、中学校につながる英語力が分かりますよ!

5,6年生でレベルアップするで!

ついていけるか〜

目標を知るだけでも安心するよね
小学校の英語教育とは?

中学校で英語が必修科目になったのは、2002年からです。
その後、2011年より小学5,6年生の英語が必修科目になりました。
現在は小学校3,4年生から、英語が必修科目となっています。
これからは日本で生活していても、英語が必要となるからですね。
グローバル化が急速に進展する中で、外国語によるコニュニケーション能力は、これまでのように一部の業種や職種だけではなく、生涯にわたる様々な場面で必要とされることが想定され、その能力の向上が課題となっている。
小学校学習指導要領(平成29年告示)

大変な時代やな!

子どもには広い選択肢が必要ですね!
小学5,6年生の英語教育
これまでの学習指導要領では、小学校から高校まで一貫して「聞く」「話す」「読む」「書く」を総合的に教育する目標がありました。
小学5,6年生から、上記の4技能の学んでいたのです。
しかし、それでは英語が身につかないと、2020年から小学3,4年生の英語教育がスタート。
小学3,4年生は、「聞く」「話す」がメインとなっています。
小学3,4年生で「聞く」「話す」の基礎を身につけ、5,6年生から「読む」「書く」が追加。
小学5,6年生の英語は、中学校へスムーズに移行するために重要なのです。
中学校の授業はオールイングリッシュ
小学校の授業は、子どもが英語に親しむことを大切にして進められます。
しかし小学5,6年生からは「読む」「書く」の追加だけではなく、中学校の英語につなげなければいけません。
これからの中学英語の授業は、オールイングリッシュで行われます。
先生の話も英語、生徒の質問も英語、すべて英語で進んていくのです。
現在はその域にいたっていませんが、オールイングリッシュの授業が前提。
子どもが中学、高校と英語の授業についていくためにも、小学5,6年生の英語は重要なのです。

不安すぎるで…

この記事で授業の目標を知ろう!
外国語科の目標と身に付ける能力

小学3,4年生で外国語活動がスタートし、5,6年生になると「外国語科」が始まります。
外国語科の大きな目標は、「5つの領域の言語活動を通して、コニュニケーションを図る基礎となる資質・能力の育成」。
大きな目標を達成するために、以下の3つの能力が必要とされています。
①知識及び技能
②思考力・判断力・表現力等
③学びに向かう力・人間性等
小学校学習指導要領(平成29年告示)

相変わらず難しく書いてあるで!
単に英語ができるだけでなく、英語を通して見方・考え方を豊かにすることが重要。
自分の生活を知り、人生や社会、世界のあり方を主体的に結びつける方法を学校で学びます。

先生が大変やで〜
知識及び技能
外国語の音声や文字、語彙、表現、文構造、言語の働きなどについて、日本語と外国語との違いに気付き、これらの知識を理解するとともに、読むこと、書くことに慣れ親しみ、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な技能を身に付けるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)

ちーん
身に付ける能力は、知識と技能の2つ。
知識では英語の音・文字・語彙・表現・文法について、日本語との違いを理解します。
技能では、知識を実際のコニュニケーションで活用できることです。

これ超絶ヤバいって…

あくまでも目標ね…
思考力・判断力・表現力
コニュニケーションを行う目的や場面、状況に応じて、身近で簡単な事柄について、聞いたり話したりするとともに、音声で十分に慣れ親しんだ外国語の語彙や基本的な表現を推測しながら読んだり、語順を意識しながら書いたりして、自分の考えや気持ちなどを伝え合うことができる基礎的な力を養う。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学3,4年生で、十分に英語の音声に慣れ親しんだ前提の目標です。
その上で、英語の語彙や基本的な表現を読んだり、語順を意識しながら書いたりします。
語順を意識するとは、文法の正確な理解ではありません。
なんとなく、決まった順番があるなって気づく程度です。
小学5,6年生では、自分の考えや気持ちを伝え合うことを重要とします。

授業の目標にも出てくるで!

英語よりも大切なことですね
学びに向かう力・人間性
外国語の背景にある文化に対する理解を深め、他者に配慮しながら、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
外国語科では、どのように社会・世界と関わり、より良い人生を送るかを重要としています。
そのためには文化の理解、他者への配慮、主体的なコニュニケーションが大切。
英語ができると外国の文化が分かり、世界にはいろんな人がいるんだと気づけます。
それにより、学校での多様性につながるのです。
クラスに変わった子がいても、別に気にならなくなるってこと。
まさに人間性ですね。

もはや何を持って変わってると判断するのかって話

多数派が正しいワケじゃないよ!
小学5,6年生・英語の授業目標

小学校の英語教育の大きな目標は、コミュニケーションをとる基礎となる資質・能力の育成です。
そのためには、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」が必要。
3つの力を身につけるために、小学5,6年生では5つの内容にそって授業が進められます。
- 聞くこと
- 話すこと(やり取り)
- 話すこと(発表)
- 読むこと
- 書くこと
聞くこと
- 自分や身近な事柄について基本的な表現を聞き取れる
- 日常生活の具体的な情報を聞き取れる
- 短い話を大まかに捉えることができる
自分や身近な事柄について基本的な表現を聞き取れる
ゆっくりはっきりと話されれば、自分のことや身近で簡単な事柄について簡単な語句や基本的な表現を聞き取ることができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学3,4年生では、簡単な語句の聞き取りでした。
小学5,6年生では、基本的な表現を聞き取ることが求められます。
高学年と中学年の違いは、姿勢と理解です。
小学3,4年生までは聞き取ろうとすればOK。
しかし、小学5,6年生は聞き取れなければいけません。
文章が少し違うだけでも、中身は全く違いますね…
日常生活の具体的な情報を聞き取れる
ゆっくりはっきりと話されれば、日常生活に関する身近で簡単な事柄について、具体的な情報を聞き取ることができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
日常生活に関する事柄は、あくまでも小学5,6年生に関すること。
具体的な情報とは、誕生日や時刻、値段などです。
- 食べ物や食べることについて
- 好きな服や服を着ることについて
- 好きな遊びや遊び道具について

ワイの服はお母ちゃんの手作りやで

私のもでーす笑

裁縫好きやねん!
短い話を大まかに捉えることができる
ゆっくりはっきりと話されれば、日常生活に関する身近で簡単な事柄について、短い話の概要を捉えることができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
ここで重要なのは「捉える」です。
細かい単語や正確な文の理解は必要なく、話の全体が大まかに分かればOK。
イラストや写真を用いて、話の内容を捉えていきます。
話すこと(やり取り)
- 自分で考えてお願いしたり、応えたりできる
- 自分の考えや気持ちを伝え合うことができる
- 自分で考えて質問して、返答ができる
自分で考えてお願いしたり、応えたりできる
基本的な表現を用いて指示、依頼をしたり、それらに応じたりすることができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学3,4年生で挨拶を学びました。
5,6年生はクラス替えや新しい先生に対して、物怖じせず挨拶ができることを期待しています。
また、指示や依頼を受けた際は、断ることも重要としています。
自分で考え判断して、伝えること大切です。

英語より重要やな
自分の考えや気持ちを伝え合うことができる
日常生活に関する身近で簡単な事柄について、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて伝え合うことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
単に自分の日常生活を紹介するのではなく、自分の考えや気持ちを伝え合います。
私の場合(35歳)は、「毎日ビールを飲みます」「ビールが好きです」ですかね?

お母ちゃんはチョコが好きやで!

ワイはお粥さん!

日常の習慣を伝えますよ笑
自分で考えて質問して、返答ができる
自分や相手のこと及び身の回りの物に関する事柄について、簡単な語句や基本的な表現を用いてその場で質問をしたり質問に答えたりして、伝え合うことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
基本的な表現を使って、その場で質問をしたり質問に答えます。
質問の内容は、事前に決まっていません。
自分で考えて質問したり、答えたりが求められます。

急にレベル高っ!
話すこと(発表)
- 日常生活をイラスト等を使わずに発表ができる。
- 自己紹介で伝えたいこと、伝える順番を考えて発表ができる。
- 学校生活や地域の話を分かりやすく発表できる。
日常生活をイラスト等を使わずに発表ができる
日常生活に関する身近で簡単な事柄について、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学3,4年生では、実物を見ながらの発表と明記されていました。
5,6年生の発表では、イラストや写真の使用は明記されていません。
英語だけで発表できた経験が、外国語学習の意欲につながると期待されています。
自己紹介で伝えたいこと、伝える順番を考えて発表ができる
自分のことについて、伝えようとする内容を整理した上で、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学5,6年生からは、単に英語で自己紹介するだけではありません。
趣味や特技がたくさんある場合、1番伝えたいこと、伝えたい順番などを自分で整理します。
どうすればみんなに伝わりやすいか、自分で考えることが大切になります。

大人でも難しいよね!
学校生活や地域の話を分かりやすく発表できる
身近で簡単な事柄について、伝えようとする内容を整理した上で、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
自己紹介ができたら、今度は自分の身近なことも発表します。
小学5,6年生では、学校生活や地域に関する内容の発表が求められています。
この時も、自分の気持ちや考えを整理して、分かりやすく発表することが重要です。
読むこと
- アルファベットを見て、読み方(名前)が分かる
- パンフレット等の内容が大まかに分かる
アルファベットを見て、読み方(名前)が分かる
活字体で書かれた文字を識別し、その読み方を発音することができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
例えば、Aを見て「エイ」と発音できればOK。
単語には同じaでも、/æ/ や /ei/ と発音します。
「bag」「station」などですね。
これを音(フォニックス)と言います。
小学5,6年生では、音の理解は求められていません。
- 読み方(名前):エイ [ei]、ビー [bi:]、シー [si:]
- 音:/æ/、/ei/
パンフレット等の内容が大まかに分かる
音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
日常生活に関係する掲示やパンフレット、絵本の内容が分かるようにします。
内容をしっかり把握する必要はありません。
どんな内容か、大まかに理解できればOKです。
文章を読むときに、単語の音は気にしなくても大丈夫です。

先生のマネができれば十分やで
書くこと
- 大文字と小文字を正しく書ける
- 例文を参考に簡単な英文が書ける
大文字と小文字を正しく書ける
大文字、小文字を活字体で書くことができるようにする。また、語順を意識しながら音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
大文字と小文字を正しく書けることが目標。
「a、c、e」「f、l」「g、y」など文字の高さの違いや、「p、q」「b、d」など、紛らわしい形の理解が求められます。
語順を意識するとは、簡単な文法の理解となります。
例文を参考に簡単な英文が書ける
自分のことや身近で簡単な事柄について、例文を参考に、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いて書くことができるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
例文を見ながら、自分のことに書き直すことが求められます。
例文にI like soccer. があるとしましょう。

ワイは野球が好きやで
野球が好きな場合は、soccerをbaseballと変えればOK。
soccerやbaseballなどの、単語の暗記は必要ありません。
置き換える単語や文は、予め準備されています。
自分に関する単語がない時は、先生が教えてくれますよ。
小学生の英語はおうち英語で準備しよう!

これまで、小学5,6年生の英語の授業目標を紹介してきました。
3,4年生との授業目標の違いは、「できること」です。
小学3,4年生まではガンバればよかったところが、5,6年生はできなければなりません。
中学校の英語につなげるタメには、必要なレベルなのです。

中学校はオールイングリッシュ…

まだ現実的じゃないかもだけど
小学5,6年生の授業は、3,4年生の英語を理解していることが前提の目標です。
3,4年生で英語が苦手を感じたら、その後の英語が厳しくなります。
英語が好き、英語が得意と子どもに自信がつくには、おうち英語がおすすめです。
家庭で英語の音楽を聞いたり、絵本を読んだり。
少しでも英語に触れていると、初めての授業でも不安なく取り組めると思います。
高額な教材や英会話教室は、まだ必要ありません。
まずはおうち英語で、英語が楽しいと思えるように準備しておきましょう!

無理なく楽しくやで!

親の意識が大切ですね!

まとめ
今回は小学5,6年生の英語の授業目標を紹介しました!
- 小学5,6年生は「外国語科」
- 授業の目標は「聞く」「話す」「読む」「書く」
- 小学5,6年生から「読む」「書く」が追加
- 小学3,4年生の英語ができることが前提の目標
- おうち英語で英語に慣れておこう!
小学5,6年生の英語は、中学校につながる重要な内容です。
小学校で英語につまずいてしまうと、中学・高校と大変なになってきます。
おうち英語で英語に慣れておくと、小学校英語も安心ですね。

ありがとうございました!
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