- 2020年に小学3,4年生の英語がスタート
- 授業は外国語活動
- 授業の目標は「聞く」「話す」
- 具体的な授業内容
- おうち英語で英語に慣れておこう!
こんにちは、りーじです。
この記事は、小学校の英語に不安を感じるパパ・ママに向けた内容です。
- 小学校の英語って何をするの?
- どんなことが分かればいいの?
- 授業の内容を事前に知りたい!
これらの疑問・要望に応えます!
この記事を最後まで読むと、安心して小学3,4年生英語の準備ができますよ!
小学生で英語ってできるの?
不安やで〜
授業内容を知るだけでも安心するよね
小学3,4年生から英語が必修に
みなさん、学習指導要領って知ってますか?
学習指導要領とは、学校教育法に基づき文部科学省が定めた教育カリキュラムです。
それぞれの科目の目標や、大まかな教育内容が記されています。
全国にある小学校は、学習指導要領を基に授業内容を設定。
これにより全国どの小学校に通っても、一定の教育が受けられます。
小学校の英語教育が本格的に導入されたのは、2002年から。
2017年に学習指導要領が改訂され、2020年から小学3,4年生の英語教育がスタートしました。
小学3,4年生から英語を学ぶ理由は、日本で生活していても英語が必要になってくるからです。
グローバル化が急速に進展する中で、外国語によるコニュニケーション能力は、これまでのように一部の業種や職種だけではなく、生涯にわたる様々な場面で必要とされることが想定され、その能力の向上が課題となっている。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
普通に生活してても英語がいるんかい!
英語が話せないと今後困るよって言われてるみたい…
小学校の英語教育の課題
以前の学習指導要領では、小・中・高校で「聞く」「話す」「読む」「書く」を、総合的に育成する目標でした。
中学校から始まっていた英語教育は、「読む」「書く」がメイン。
高校受験に向けた、英語教育ですね。
それでは英語が身につかないと、2011年から小学5,6年生での英語教育がスタート。
しかし、いろんな課題が発生します。
- 音で学んできたことが、中学校の「読む」「書く」にスムーズにつながらない
- 英語の発音とつづり、文法の理解ができていない
- そもそも小学5,6年生からの英語じゃ荷が重い
いろんな課題があるものの、重大な課題は児童の学習意欲が出ないことです。
それならばと、5,6年生からじゃなく、3,4年生から始めればいいよね?
てな感じで、2020年から小学校中学年での英語教育がスタートしました。
外国語活動と外国語科
小学5,6年生で「聞く」「話す」「読む」「書く」を、いっきに学ぶのはキツイ。
なので、まず小学3,4年生で「聞く」「話す」を学び、5,6年生で「読む」「書く」を加えることになりました。
結果、小学3,4年生は外国語活動、5,6年生は外国語科と分かれています。
まずは聞く、話すやな!
それが難しいような気もするが!
外国語活動の目標と身に付ける能力
小学3,4年生から始まる外国語活動。
何で「英語活動」じゃなく、わざわざ「外国語活動」と言うのか?
はっきりした記述はありませんが、今後いろんな言語を学ぶことになっても、すぐ対応できるようにだと思います。
大人の事情やな!
外国語活動の1番大きな目標は、コミュニケーションを取る基礎となる資質・能力の育成です。
そのために、以下の3つの能力が挙げられています。
①知識及び技能
②思考力・判断力・表現力等
③学びに向かう力・人間性等
小学校学習指導要領(平成29年告示)
なるほど〜、ってなるか!
もっと簡単にすればいいのに…
単に英語ができるようになればいい、ってワケじゃないんですね。
英語の背景にある文化を知り、知識や技能を学ぶ。
英語を通して、どんな視点で物事を捉え、どんな考え方で思考していくか。
英語で身につけた思考力・判断力・表現力で、どんな人間になっていくか。
言語を学ぶとは、とても深いことなんですね…
ほーん…ハナホジー
具体的な授業内容は下の記事をご覧ください!
知識及び技能
外国語を通して、言語や文化について体験的に理解を深め、日本語と外国語との音声の違い等に気付くとともに、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しむようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学校で、初めて英語に触れる子どもも多いと思います。
3,4年生ではまず、英語を聞いて日本語との違いに気付くことが第一歩。
違いに気付き、日本語の音声の特徴や言葉の理解を深めることを目標とします。
日本語の理解が深まると、英語への意欲が出てくるという考えですね。
言語のリズムや発音を楽しみながら、英語の知識や技能を身につけます。
思考力・判断力・表現力
身近で簡単な事柄について、外国語で聞いて話したりして自分の考えや気持ちなどを伝え合う力の素地を養う。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
身につけた英語の知識・技能をどう使うか?
身近な家族や友だち、自分の持ち物などを、簡単な語句や表現で表せるようにします。
そのために、後述する「聞くこと」「話すこと(やり取り・発表)」を授業で学んでいくのです。
学びに向かう力・人間性
外国語を通して、言語やその背景にある文化に対する理解を深め、相手に配慮しながら、主体的に外国語を用いてコニュニケーションを図ろうとする態度を養う。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」を、どんな方向性で働かせていくか。
学びに向かう力・人間性は、生涯にわたって主体的に学習できることを重要としています。
勉強って一生続くんか!?
何かを学ぶって楽しいんだよ!
小学3,4年生・英語の授業目標
小学校の英語教育には、3つの段階的な目標があります。
1番大きな目標が、コミュニケーションを取る基礎となる資質・能力の育成。
そのためには、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」が必要です。
上記の力を身につけるために、小学3,4年生では3つの内容にそって授業が進められます。
- 聞くこと
- 話すこと(やり取り)
- 話すこと(発表)
具体的な授業内容やで!
知ってると授業も安心!
聞くこと
- 自分のことや身の回りの物の語句が聞き取れる
- 身近で簡単な表現が聞き取れる
- 文字の読み方を聞いて何の文字か分かる
ゆっくりはっきりとがポイントな
自分のことや身の回りの物の語句が聞き取れる
ゆっくりはっきりと話された際に、自分のことや身の回りの物を表す簡単な語句を聞き取るようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
小学3,4年生は、自分の興味・関心のある物事を聞き取れることが目標。
好きな色、自分の持ち物、着ている服などですね。
まずは自分のことや、身の回りの物に関する語句を聞き取れればOK。
初めて英語に触れる子どもも多いので、抵抗感がないように「ゆっくり・はっきり」が強調されています。
身近で簡単な表現が聞き取れる
ゆっくりはっきりと話された際に、身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味が分かるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
聞き取れる内容が、語句から基本的な表現になっています。
子どもがよく知っている人や物の、簡単な表現を聞き取れることが目標。
パパ・ママや先生、友だちについてですね。
話す人の表情やジェスチャー、イラスト、写真を手がかりに英語を聞いていきます。
英語が分からなくても、ヒントを使って聞き取れればOK。
ヒントを少なくしていっても、意味が分かるようになることを目指します。
文字の読み方を聞いて何の文字か分かる
文字の読み方が発音されるのを聞いた際に、どの文字であるかが分かるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
文字とはA、B、Cの大文字や小文字のことです。
読み方とは「エイ、ビー、シー」のこと。
先生が「エイ」と言ったら、Aだと分かることが目標です。
単語の発音は同じ「a」なのに、/æ/ や /ei/ と発音します。
「bag」「station」などですね。
単語の発音は音と言います。
アルファベットには読み方(名前)と、音(フォニックス)があるのです。
- 読み方(名前):エイ [ei]、ビー [bi:]、シー [si:]
- 音:/æ/、/ei/
本によっては音を読み方と呼ぶこともあるで
学習指導要領では名前を読み方と呼んでいます
ややこし〜
話すこと(やり取り)
- 英語であいさつ、ありがとうが言える
- 自分の考えや気持ちが言える
- 英語で質問して、答えが言える
一方通行じゃなくやり取りやで
英語であいさつ、ありがとうが言える
基本的な表現を用いて挨拶、感謝、簡単な指示をしたり、それらに応じたりするようになる。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
クラスの友だちや先生と、英語であいさつや、ありがとうと言えることが目標。
一方的に言うのではなく、言われた方は返事ができるように「やり取り」が重要です。
自分の考えや気持ちが言える
自分のことや身の回りの物について、動作を交えながら、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて伝え合うようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
少しレベルアップして、自分の考えや気持ちを伝え合うことが目標。
まだ英語に触れ始めたばかりなので、動作や表情も交えながら「やり取り」を行います。
英語で質問して、答えが言える
サポートを受けて、自分や相手のこと及び身の回りの物に関する事柄について、簡単な語句や基本的な表現を用いて質問をしたり質問に答えたりするようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
話すことの最後の目標は、英語で質問して答えることです。
先生のサポートで質問ができた、質問に答えられたという達成感が大切になります。
小さな達成感の積み重ねが大切!
話すこと(発表)
- 自分の身の回りの物を発表する
- 自分のことについて発表する
- 自分の日常生活を発表する
イラストや写真を使ってええんやで
自分の身の回りの物を発表する
身の回りの物について、人前で実物などを見せながら、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
まずは、自分の身の回りの物について英語で発表します。
簡単な語句や基本的な表現で、実物やイラスト、写真などを見せながら行います。
英語での発表は難しいので、実物やイラストを使って何を話すかを伝えやすくします。
難しい語句や表現の暗記はありません。
自分のことについて発表する
自分のことについて、人前で実物などを見せながら、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
身の回りの物の発表ができたら、今度は自分のことについて発表します。
自分の好きな物、嫌いな物、欲しい物など。
英語の発表を通して、クラスの友だちについて知ることも大切。
自分についての発表も、イラストなどを使いますよ。
自分の日常生活を発表する
日常生活に関する身近で簡単な事柄について、人前で実物などを見せながら、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)
身の回りのこと、自分のことの発表ができると、最後は日常生活について発表します。
時刻や曜日、場所に関する内容がメイン。
自分の考えや気持ちを伝えることが大切になります。
おうち英語で小学校の準備をしよう!
小学3,4年生で英語の勉強ができるの?と不安なパパ・ママ。
大人も初めてのことは、不安を感じますよね?
子どもだって初めてのことは、不安でいっぱいなのです。
英語の授業についていくには、まず英語を楽しく感じることが大切。
そのタメには、おうち英語がおすすめです。
小学校で初めて英語に触れるのではなく、もっと小さい頃から英語に慣れておきましょう。
家庭で英語の音楽を聞いたり、絵本を読んだり。
少しでも英語に触れていると、初めての授業でも不安なく取り組めると思います。
高額な教材や英会話教室は、まだ必要ありません。
まずはおうち英語で、英語が楽しいと思えるように準備しておきましょう!
英語が楽しく思えたらええな〜
英語が好きになるか親次第ですね
まとめ
今回は小学3,4年生の英語の授業目標を紹介しました!
- 2020年より中学年の英語がスタート
- 中学年の英語は「外国語活動」
- 外国語活動の目標は3段階
- 授業の目標は「聞く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」
- 英語に取り組む姿勢が重要
- おうち英語で、英語に慣れておこう!
小学生からは学習によって英語を身につけます。
出だしでつまずくと、あとは地獄のような英語の授業が待っていますよ…
以下の記事では、「小学3,4年生が習う英語の授業内容」をについてまとめました。
目標を知って、実際の授業内容も把握すると、より子どもの英語のサポートができるので、ぜひ併せて読んでみて下さい。
ありがとうございました!
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